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PROFILEプロフィール

さとう じゅんこ / 公認心理師

Junko Satoさとう じゅんこ / 公認心理師

私が臨床心理学を学び始めたのは大学卒業後、教員になってからです。

大学時代は体育会野球部に所属し、部活動一色の毎日でした。
マネージャーとしてチームにどう貢献できるのかを考える中で、私のカウンセリングの原型といえるものが生まれました。
何かに本気で取り組んでいる途中にこそ、予期せぬこころの問題が生じて身動きがとれなくなることはあります。
目の前に悩んでいる人がいるとき、ただ話をきくだけでもその人を助けることができる。
その実感を書物からではなく、経験から先に得られたのは大きいです。
今振り返ってみても、学問的探究を後回しにしてでも打ち込む価値があったと思います。

大学を卒業すると、私立の高校に英語科の教員として着任しました。
この学校は全寮制で、他校よりも生徒と深く関わることができる環境でした。
ここで思春期のメンタルケアへの関心が強まったことが、臨床心理学を本格的に学ぶに至った動機です。

教員時代から、生徒や保護者と話すこと、そして文章を書くことが好きでした。
心理師になってさまざまな業務をしながら、気づいたことがあります。
「子どもたちのため」と思える仕事に対して、私は他の何よりもエネルギーがわいてくるということです。

相談室での話し合いは、カウンセラーとカウンセリングユーザーだけでなされる、ごく限られた世界のやりとりです。
相談室に来るのは、子どもたちよりも子どもたちを支える大人の方が多いでしょう。
でも私は、町に相談をするのにちょうどいい「よりどころ」をつくるこの活動のすべてが、子どもたちにつながっていると信じて疑いません。

ここでの作戦会議がさざ波のように影響し、町の相談室が気軽に利用される社会をつくることが、将来の子どもたちのためになると信じて活動しています。

セミナーの様子
学歴
2000年 3月
岡山城東高等学校普通科国際系 卒業
2004年 3月
慶應義塾大学文学部人文社会学科教育学専攻 卒業
2024年 3月
Yale大学 Addiction Treatment:
Clinical Skills for Healthcare Providers 認定資格取得
職歴等
  • 元高等学校教諭(2006~2024年)※2004、2005年は講師
    川崎医科大学附属高等学校(英語科)
  • 公認心理師(令和3年11月取得、登録番号 第65051号)
    岡山県スクールカウンセラー
所属学会等
  • 岡山県公認心理師臨床心理士協会